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デザイナー【フリーランス】という職業について

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私がデザイナー【フリーランス】になったいきさつ

私がデザイナーになったいきさつは全くの偶然でした。

一応フリーランスではなく、会社を設立して社長になっていますが、大手企業の社員の方に言わせると、ほぼフリーランスに近いでしょ? といつも言われます。

学生時代は美術学校で彫刻の勉強をしていました。卒業後は就職をしないで、TV番組のセットやキャラクターなどを製作する会社でバイトをして働いていました。

仮面ライダーとかお笑い番組でタレントが被る着ぐるみ、スタジオ内の大掛かりな造形物のセットなどを作る仕事です。造形的な感覚やセットを実際に作らなければならないので仕事は専門的な能力が必要でした。したがって賃金も良かったです。一ヶ月で約30万ぐらいの報酬はありました。

今でもTV番組を見ていると、タレントの背景にギリシャの彫刻や大きな樹木が配置されていますが、まさにそのセットを作っていました。

その後は、インテリアデザインの仕事をしていた妻と一緒に、デザインの仕事を始めました。しばらくしてから会社を設立して現在に至っています。

予想外でしたがクライアント探しは簡単でした

この記事ではデザイナー【フリーランス】がどのように仕事をしているかを書くつもりです。そして大体どのくらい稼いでいるかもお話しします。

その前にデザイナーとして生計を立てるにはクライアントを持たなければなりません。私の場合は大手上場企業との契約があったため、当時は定期的に仕事が発注されていました。したがって会社は安定していました。

収入は年間で2000万以上はありました。

しかし、仕事はハードです。休日はありません。夏休みや正月休みもクライアントが仕事を発注して、休み明けに納品という条件で出してきます。

連休中のデザイナーの働き方

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さて本題ですが、クライアントの見つけ方は以外と簡単でした

私の場合美術大学の友人が企業に就職していたので紹介してもらいました。以外に潜り込むのは簡単です。

企業は大手広告会社と契約しているのでメインの仕事はそちらに回りますが、それ以外は仕事の発注先に困っています。私の場合はその小さな仕事を受注していました。

最初のクライアントが誰でもが知っている企業だったので、次から仕事を受注するのは簡単でした。現在は「〇〇会社」の仕事をしていますというと、次の仕事は簡単に契約できました。

デザイナー【フリーランス】は何をしているのか

デザインの仕事はメディアをカタチにすることです。

紙媒体であればチラシ、カタログ、ポスターの制作。これは印刷所にデータを入稿するところまで。

Webサイトであれば、サーバーにデータをアップしてリリースするまで。

ほとんどの場合、企業側から写真や編集された文章を提供されますので、要望に沿ってデザイン制作するだけとなります。
あとはスケジュールにしたがって作業をするだけです。

報酬の額をお話しします。

デザインの世界では各メディアに対して大体の相場があります。

チラシを作る場合。
基準となるのはA4サイズのチラシは裏表をフルカラーで制作するとデザイン代は60000〜10000円になります。

値段に幅があるのは、会社によって予算がある場合や見積もり合わせでやむなく下げる場合があるからです。

デザイン代は定価があるわけではありません。受注する前に見積もりやクライアントとの協議によって決まる場合が多いです。

自分の経験からですが、大企業の場合受注金額があまり低いと、敬遠される時があります。

安い場合は質の悪さを心配するからです。金額よりも完成度の高いものを求めていますので、低く見積もるのは無しです。

完成後は請求書を発行して、入金という流れです。

以上が仕事の一連の流れですが、デザイナーとしてクライアントの要望をくみとりイメージ通り、もしくはそれ以上の成果を出さなければなりませんが、その方法はまた後日記事を書きます。

職業としてのデザイナー【フリーランス】の賛否

これはその人の人生に関わる問題です。ですから人によって判断は分かれるところです。
フリーランスデザイナーが全くダメな人もいます。会社の社員が当然あっている人には、不安定な職業はむいていません。

逆に会社に所属して疎ましい人間関係やストレスに悩むくらいであれば、自分で能力をつけてお金を稼ぐ方が良いという人もいるかと思います。

デザイナー【フリーランス】のメリットを挙げてみました。

  • 人間関係のストレスがない。
  • 時間を自由に使える。
  • 給料をもらっているわけではないので、稼ごうと思えばいくらでも稼げる。
  • 作業内容から方針までいくらでも自分で決定できる。
  • 経費を計上できるので、税法上で負担を軽減できる。
  • 退職がないので死ぬまで働こうと思えば可能。

デザイナー【フリーランス】のデメリット

  • 生活が不安定。
  • トラブルは自分で解決しなければならない。
  • 病気になったら大変。
  • 仕事が終わらなければ遊べない。

結局現在は何をしてるか?

現在弊社ではネット通販を別事業で展開しています
当初は妻がドライフラワーを細々と自分で作ったサイトやヤフオクで販売しておりましたが、その後楽天やアマゾンに出店するうちに、収益が上がり、今ではこちらが弊社の主な事業になっています。

デザインの仕事は現在でもしています。
もちろん今でもクライアントから仕事の依頼がきます。

また10件ほど企業サイト管理の仕事を請け負っていますので、修正や更新の依頼は定期的にきます。年に何件かは新規サイト立ち上げの案件もあります。

商売とはひとつではありません。時代に合わせて販売するものも変わっていくのは当然のことではないでしょうか。そんな転換ができるのも私がデザイナー【フリーランス】という職業に就いていたからです。

デザイナーは会社とユーザーが接触する場所に関わっています。会社が売りたいものをどうやって売ったら良いのかを提案できます。

私の場合は普段企業が行っていることを自分の会社に応用しただけです。それをできるのも今までの環境があってからこそできたのです。

人生って人の数ほどありますが、自分の責任おいて選択できるってある意味幸福ですね。明日何が起こるかわかりませんが、悪いことも良いことも起こります。でも最終的に自分が進む道の先には何があるかは、自分で決められると思っています。



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