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連休中のデザイナーの働き方

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今年のゴールデンウィークは空前の10連休だった。
天皇陛下の退位、即位が決まったあたりにこの10連休の話が上がりそのニュースに耳を疑った。

そんな連休中ってデザイナーには地獄の通告!

私の場合、クライアントは企業と代理店がメイン。そのほとんどの会社に連休中は連絡がつかなくなることになる。早い話、仕事上の質問ができない。そんな心配が起こった。

請負デザインの場合、仕事をしていて判断できないケースに直面する。その時は自分で決められない。したがって判断をクライアントに仰ぐが、連休中に連絡がつかないとこれは厳しい。大きな会社になれはなるほどキッチリ休みは取る。担当者と個人的に親しかったりSNSで繋がっていても連絡できない。当然納期は決まっているので連休明けに提出しなければならない案件に関しては負担が増す。
しかし、この連休という空白の時間はお国が定めたものだから諦めるしかない。

  • クライアントに連絡ができないので作業がストップする。
  • その時点で仕事が止まる。
  • クライアントは連休という時間があるので外注はしっかり仕事をしていると思っている。
  • デザイナーはその未解決の部分が気になって仕事に集中できない。
  • 連休中の仕事でも追加料金はナシ。

列挙するだけでこれだけの状況が起こりうる。長期休暇では夏季・年末年始にこのようなことは起っているが今回の異常な連休で改めて自覚した。

デザイナーにはさらに追い討ちの状況

さらに悪夢は続きました。連休前に他の代理店の担当者から連絡があった。新規発注の電話。

新しい案件があるのですが、大丈夫ですか?

案件発注の電話がどうにも歯切れが悪く、意図がわからずさらに詳しく問いただす。

初校納品は連休明けになる。

と蚊の泣くような声で返答があった。
初校というのは、制作側が最初に納めるデザイン案のことでたたき台。ようするに大まかにイメージできるサンプルです。というと簡単な感じがしますが、クライアントは初校を見て次の一手を考えます。ですからたたき台だとしても、インパクトのあるものを提出しなければなりません。

具体的な案件を問いただすと、学会で使用するA3見開きのパンフレット、行政法人が出版する50Pほどの冊子2点。

これは完全に、無理に受注して私に突っ込んできたのがバレバレです。
結局、この10連休は毎日仕事になりました。

それでもやめないデザイナー(フリーランス)の働き方

よく休日になんでそんなに、仕事をしているのと言われますが、実は今私はこの仕事に満足しています。

  • 組織に属していないので人間関係のストレスがない。
  • 通勤をしなくてよい。
  • 1日の仕事配分は自分で決められる。
  • 仕事中も好きなスタイルで構わない。

ようするに、自由なのです。
デザインをするのも自分の判断。就業の時間も自由。パジャマで仕事をしても文句を言われない。

※自由という言い方は誤解を招きますが、上述したリスクはもちろんありますし、プロとしてできあがったデザインの精度はレベルに達していることが前提です。

 

そして、報酬に関してもかなりの額が見込めます。
案件により違いますが。A3見開きのカラーパンフレットは上限で10万程度。
初校でデザインが決まれば、あとは印刷工場に納品する「完全入稿データ」というものを作成すれば、全体の制作時間は3時間程度です。デザインの場合、仕入れはパソコンとプリンター購入費、あとプリンターの保守料、それからアイディア出しの書籍ぐらいです。それを考えると粗利率はかなりのものです。
収入のほとんどが利益になりますから、働けば働くほど身入りはよくなります。

以上の理由からたとえ連休に働らくはめになろうとも私のようなフリーランスのデザイナーは構わないわけです。さすがに正月は休みますが、過去大晦日から新年に仕事をしていたことは何度もあります。

フリーランスは連休で稼ぐ。こんな働き方っていかがでしょうか?

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