広告系会社の人材募集で必要な技術のひとつにフォトショップとイラストレーターがあります。
私は長いキャリアの中で徐々に学んできたので。このふたつのアプリはご飯を食べるときのお箸とかお茶碗のような存在なので意識しないで使いますが、この世界を目指す人にとっては操作が難しく、人によってはストレスに感じてしまうようです。
私が教える専門学校でも卒業するまでに、このふたつのアプリは習得しなければならず、学生は必死になって勉強しています。
フォトショップはデジタルデータに変換された画像を編集するアプリでです。言葉にするとそれだけですが、クリエイターにとっては本当に便利です。
webクリエイターはクライアントから支給された写真を補正する場合、もしくは画像サイズを変更する場合、さらにはバナー作成で写真をレイアウトする場合など全体の作業工程内でも使う頻度は多いですね。画像書き出しも、jpg、gif、png、epsなどに対応してほぼwebページの制作には必要不可欠です。
グラフィックデザイナーにとっては重要なアプリはイラストレーターになりますがフォトショップはwebデザインと同じく支給された画像を補正、もしくは修正に使用いたします。グラフィックデザインの場合、データを印刷工程に回す場合、最後に重要な過程を任すことになります。
例えばチラシやカタログなどに貼られている写真データですが、オフセット印刷をする場合は紙に落とされている写真の実寸サイズに対して350dpiの解像度が最低でも必要になります。
ただこの件(くだり)は記事にするには大変難しくて、腰を据えて資料と画像を再構成しなくては説明は無理ですね。実は私も学生にこの解像度を教えたことは一度しかありません。PC教室にあるレーザープリンター使うので解像度は教える機会がないです。
最近テレビのコマーシャルでよく見るネット通販の印刷会社。
あれだけコマーシャルをやっていればかなり利用者が増えています。もちろん印刷代は格安で、私の知る限りデザイナーはほとんどネット通販の印刷屋にチラシを発注していますね。
ところが問題になるのが、写真データの解像度の件。実際にサイトを見ると印刷データの入稿の際に確認したなければならないことのひとつに解像度のことがデカデカと書いてあります。
解像度を無視して、入稿するとどうなるかっていいますと、出来上がった印刷物の写真はボケボケになります。
印刷物って大量に印刷しますよね。私の経験で一番部数の多かったものは10万部を超えたことがあります。A3おもてうらフルカラーで1枚20円だとすると印刷代は200万円です。出来上がってきた印刷物の写真が一箇所でも不鮮明になっていたら責任はだれが取るのってことになります。
ですからフォトショップの役割は重要なんです。解像度に対する知識も必要ですけど。
フォトショップで扱う画像ファイルはピクセルといいます。最近グーグルがこの画像の単位のスマホを販売しているので聞いたことはあるかと思います。
このピクセルの説明も後日記事にしなければなりませんが、cm、mm、kg、L(リットル)など小学校から勉強してきた単位の中に、いきなり知識として詰め込まなければならいのですから、私が教える学生たちは一応に戸惑っています。
ほぼみなさんご承知のofficeのWord、Excel、PowerPointを使い仕上がったファイルは完結しています。フォトショップで仕上げた写真データは次のアプリに受け渡すのが役割です。
写真というパーツを加工・制作するアプリがフォトショップなんです。その意味では少し特殊な役割を持ったアプリですが、そのポジションは重要であることはいうまでもありません。